まずは供養について
供養については、宗派によって大きな違いがあります。
法力で成仏させるから、すべて阿弥陀さまが極楽浄土に救っていただけるので供養はいらない、とする考え方まであります。
ところで、供養とはなんでしょうか?
お坊さんにお経を上げてもらうことでしょうか?お花や果物を上げるなど、お供えを上げることでしょうか。手を合わせて、ご先祖さまに感謝することでしょうか。
すべてが供養であると、私は考えています。
供養は、サンスクリット語にプーシャーから来ています。
お花、飲み物、食事をお坊さんに差し上げること、これが供養の本来の意味です。
そういう意味で、私は供養はとても大切なことだと思っています。
今流にいうと「おもてなし」の心ですね。
私には、成仏しているのか、さまよっているのか、わかりません。
しかし、仏さまやご先祖さまが、迷っていたら必ず救ってくださると信じています。
信じていても、どこの世界に行っていようと、自分と関わりのある方々に、お茶一杯でもおもてなしをしたい。
これが、供養だと考えています。
自分でできる供養の方法
我々はしょせん凡夫、悩み多き人間です。
それは、性別や年齢、経験を超えるともいます。
日々、明日のことを考えないと生きてはいけないのが、我々人間なのではないでしょうか。
だからこそ、神仏に祈り、先祖に頼らざるをえないのではないでしょうか。
そんな私にできる供養とはなにか?私は坊さんなので、お経を上げます。
しかし、多くの方々はお経といっても、何のことやらと?言うのが現実ではないでしょうか。
それはそれで、仕方のないこと。御縁だと思っています。
自分でできることをする、それで十分だと思います。
自分でできる水子供養
この世で成長できなかったお子さんの供養。
難しいことはありません。
お子さんにしてあげたいことをしたらいいんです。
ジュースやお菓子を供える。
毎日、おはよう!おやすみ!と声をかける。
それで十分な供養だと私は考えています。